2009年04月05日
沖縄的?エギの作り方教えます
みなさん、こんにちは。
今週からの潮でまた烏賊狙いに繰り出そうと思っていますが、
その前にようやく最近作りかけてたエギが出来たのでアップします。
このブログに検索をかけてアクセスされる人の傾向として、自作エギもしくはエギの自作、
曳きエギなどが上位を占めているので、僕なりの作り方が参考になれば幸いです。
予めお断りしておきますが、僕の製作手順は誰かに訊いた訳じゃないので、
もっと効率の良い手順があるかもしれません。
自分はこういう風に作ってる、とかこの方が良いというアドバイスがあればコメントお願いいたします(^ー^)/
まず必要なものは木です。
エギ作りに適した木は色々あると思いますが、僕は主に杉を使ってます。
この角材は縦32mm横22mmです。5号エギまで対応するように長さは15センチ。
杉の良いところは、安い事、どこでも手に入ること、軽くて浮力があること、などです。
逆に悪いところは、見た目に綺麗なものを選んでも、節があって削りにくいこと、
木目があるので、柔らかい所と硬い所があって削りにくいことです。
杉の他にはヒバも良いです。
杉より硬く重いという特徴があります。
硬いのですが、杉のような木目が無いので、削りやすいと思います。
難点としては杉より高く、売っている所が限られると言う点くらいでしょうか。
他にも唐辛子の木、桐、ヒノキ、バルサ等いろいろあると思います。
僕も次は違う木を試してみたいなと思ってます。
次にこの木を削っていくのですが、僕はまだ熟練した技術が無いので、
いきなりフリーハンドで削らず、最初に型取りした紙を木に当てたりして線を引きます。
最終的には微調整で違ってくるのですが、大体の目安としています。
画像は線を引いた後、要らない部分を糸鋸で切っている途中です。
上からの部分は横を削ったあとにこの場合でしたら、中心線の所が一番太くなるように線を引きます。
ここからせっせとカッターナイフ1本で削ります。
手を切らないよう注意が必要です。
最初は指が痛くなってマメが出来たりしますが、
指貫をはめたりすれば多少楽になります。
この削りの作業が一番大変で技術を問われる部分でもありますが、
慣れてくればスピードアップも可能だと思います。
削りだしたあと、ヤスリで表面を整えた後です。
ヤスリ掛けで形を微調整するわけですが、いびつな形にならないように、ここも結構気が抜けません。
その次にアイを入れます。同時にカンナの部分も穴を開けます。
ピンバイスで穴を開けてステンレス線1.2mmをねじったものを3,4センチくらい埋め込み、
2液型のエポキシ接着剤で接着します。
画像は接着した後防水処理の為にセルロースにドブ付けした後です。
セルロースセメントでなくてもニスなんかでも良いと思います。
主成分は大体同じだと思うので、手に入りやすいものでどうぞ。
その次が結構重要な錘の取り付け位置を決める作業です。
ラインで輪っかを作り、ゴム張り錘をセットします。
その後頭から輪っかを通して輪ゴムで位置がずれないように、また微妙に位置を変えれるようにします。
ゴム張り錘の重さを足せば、大体どれくらいの重さの錘を付ければ良いのか判断できます。
カンナはライターであぶると接着剤が溶けて、ファイバー棒を入れると接着するタイプです。
ヨーズリの8号です。
市販のエギではまずこのサイズのカンナが付いているエギはなかなか売ってません。
芯棒が予めセットになっているものも売っています。
お好みでどうぞ。
バケツに水を入れ実際にどれくらいの角度を付けるかを、錘の重さと位置をずらしながら調整します。
カンナは接着せず、刺してあるだけです。
大体の位置が決まったら、ゴムで止まっている部分をマジックで印をつけます。
錘は棒状のものが売っているので、これを切ったり叩いて延ばしたりして使用します。
さっきまでのエギと違いますが、 錘を接着したところです。
マジックで印を付けた所を中心にして、ドリルや彫刻等なんかで錘が入る部分に穴を開け、
エポキシで接着します。
ここまでくればもう一息。次は塗装です。
結構増えました
メインはアスペンのラッカースプレーです。
今回から100均のスプレーも試してますが、それなりに使えそうです
塗装に関しては湿度チェックが大事です。
80%を超えると白っぽくなったり泡立ったり、なかなか乾かないので、
我慢して湿度が低い日に作業しましょう。
あと、一度に厚塗りせずに薄めに数回に分けて塗ってください。
塗装工程は端折ってますが、今回は3本塗りました。
塗った後にラメを入れ、クリアスプレーで薄く数回吹いた後、
またセルロースで2,3回コーティングします。
ドブ付けの前にクリアを吹かないとせっかくの塗装が色流れしてしまいます。
コーティングをする理由は、ラメを入れてるからということと、
杉が柔らかいので表面硬度を上げるためです。
ヒバのように硬い木ならラメを入れなければコーティングする必要は無いと思います。
光沢を出したければコーティングを入れたほうが良いかも。
目玉(夜光玉)を真鍮釘で打って、カンナをエポキシで接着します。
その後最終調整をまたバケツに水を張った中にエギを入れて、錘を切ってやります。
塗装をするので最初にゴム張り錘で大体の重さの見当を付けていた重さより重くなります。
錘に穴を開けているのは、プラスシンカーをセットして、
曳きだけじゃなく通常のシャクリエギとしても使用するためです。
このエギは4.5号、カンナ周辺部分に夜光塗料を塗り、背中は蛍光赤、赤ラメを入れてあります。
これも4.5号、背中を蛍光オレンジ、カンナ部分に夜光塗料を塗ってます。
それと新しい試みで、腹の白の部分に黄色のパウダーラメを入れてみました。
これがなかなか良い感じだったので、今後も試してみたいと思ってます。
マクロ撮影でこんな感じです。
背中にラメを入れるのも良いですが、腹もありですね~。
最後に5号エギ。
腹をシルバーで塗り、背中はゴールドとラメを散りばめた〇ケベ椅子っぽい一品
背中のラメがゴールド、ホロ、レッドと派手です。
腹が白の方が目立つと思うので、ラメでアピール度を補ってます。
一応こんな感じです。
細かい所や分かりにくいところがあったら訊いて下さい。
しかし今回は画像量が多かったですね
長くなったので2回に分けようかどうか迷いましたが...。
試行錯誤しながらの製作なので、僕も作りながら新しい事を試してみたりしてる所です。
他の人の作業手順や塗装方法など意見交換できたらなと思っています。
-追記―
僕のエギには市販のエギである羽は付けてません。
付けるのが面倒だということと、無くてもいいものは付けないという理由です。
沖縄の伝統的なエギはあまり羽は付いていません。
羽はフォール姿勢を安定させたりする効果があるのですが、
曳きの場合は抵抗が無い方が安定しますし、シャクリで使う場合もちゃんと重量調整できていれば、
無くてもバランス的に問題ないと思っています。
あと、沖縄のエギは基本布が張っていません。
布を張らなくても塗装次第で結構バリエーションは出せると思います。
烏賊の吸盤が張り付きやすく、合わせた時にカンナにスライドしにくいかもしれないですが、
カンナに掛かっていなくても烏賊は本気で抱けばエギを自ら離す事は無いので、
曳きの場合は向こう合わせでも大丈夫みたいです。
そのためカンナもデカいものをセットしています。
もう一点、しゃくった時にうまくダートするようなエギにする為には、
アイ部分を細くして腹部分を山型になるように、三角形に削ると良いと思います。
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自作エギの作り方が参考になったら、ワンクリック応援お願いいたします(^-^)/
いつかは作ろうとは思ってたけど、作業行程が分からずに
なかなか制作に踏み切れなかったんですよね…
参考にしてちょっと変わったエギ作ってみます!
今話題の紫外線なんちゃら液使って…
参考になったかな~、他の人はまた違うと思うけどね。
削る作業が最初は大変かも知れないけど、これは修行あるのみかな。
chiba!?さんの方が器用だから良いの作れると思うよ。
紫外線液は烏賊には微妙っぽい気が...でも色々試してみるのが楽しいよ。
でも自分が作ったエギで釣ったら最高でしょうね。
シーズンオフに挑戦してみようと思います。
次回から錘の位置決めマネさせてもらいます
僕は基本、張り合わせで作っています。
整形が楽なんで…
ってか
習いにイキタイデス♪
最初は大した事無いだろうと思って始めましたが、
作り出すと結構奥深いんだな~と実感しています。
特にエギの形をどう削るかは、これからも課題であり続けると思います。
作業は時間を掛ければ大きく失敗する事は無いと思いますよ。
是非チャレンジしてみてください。
プライスレスな1杯に出会えた時は感動ですよ~。
<s-kさん
錘の位置決めは僕のオリジナルです(笑)
熟練した人なら見ただけで分かるんでしょうけど。
僕の場合は試行錯誤のうえ、毎回エギの形が違うのと、
ここで失敗すると取り返しが付かないですから慎重になってます。
張り合わせってルアーを作るような感じですかね?
機械とかルーターとか使ってるんでしょうか?
一番楽なのは型取りして樹脂を流し込めば良いんでしょうけどね。
この原始的な削りの作業も職人的な感じで気に入ってます。
熟練した人なら1本30分くらいで削っちゃうみたいです。
<ポーキーズさん
実際は細かい所はやってみないと分からない事あるかも知れませんね。
材料費的には1個300円も掛かってないと思います。
工具類なんかも大体100均で揃うので、まずはとりあえず1個作ってみるのが良いかと思いますよ。ルアーを作るよりは全然楽かな~と思いますが。
ほんと見入ってしまいました。
少しずつ工具100均でそろえようかな・・・
今はカッターで削り出しっていう作業やってますが、沖縄以外の人が作ってるように、時間が無かったら樹脂を流し込んで作るようになったりするかも...。そっちの方が労力は掛からないでしょうけど、お金は掛かるかな。
工具類は殆ど100均ですね、鉄やすり、金づちにドリル、カッターとか殆どのものは揃います。スプレーも量使うものでなければ100均でいけそうだし、凄く助かってますね~制作費もより安くなります(笑)
上等ですよ~
ガンメタお勧めしますよ~
正直見た目には自信ありません(^-^;)
塗装が上手くいけば本格的なエギに見えるかもしれないんですが、
どうせ自分で使うんだし...みたいに妥協しちゃったりして。
色々試しながらなんで、徐々に綺麗に仕上げていきたいですね。
ガンメタお勧めですか~、白以外にも色々試してみるのがいいですね。
5号エギは形がちょっとメタボってますね、もうちょい削れば良かったです。
このマニュアルは分かりやすくて助かります。
今はルアーでいっぱいいっぱいですが、来シーズンはエギもつくりたいです。
この記事消さないでね~^^
エギはやってみたらそんなに難しくないと思いますよ!
最初1個とかは失敗するかも知れませんが...僕のやり方なら大きく失敗する事は無いと重います。
エギの形をどう削るかが課題ですかね~。
ありがとうゴザイマッス!
1年前の記事なので、変更点もありますが、
手順的には大体同じです。
是非プライスレスな1杯を目指して挑戦してみてください。
初めまして。
このエギは沖縄的なエギですので、
本土で使う分にはあまり参考にならないかもしれません。。
とりあえずエギングで使えるものを1個作ってみたい、って感じでしたら、
NPKナカジマ製の自作エギを作れる商品が一通り安くで売ってますので、
そちらを利用されてみてはいかがでしょうか。
自分もこれを使って作ってみましたが、作業も楽だし、
充分釣れましたよ(^^/
http://www.nakazima.org/cargo/200TeDuKuRi-e_index.htm
地元、和歌山白浜町も沢山のエギンガーに来てもらってポイントになかなか入れません。
皆さんが見過ごすようなゴツゴツのシャローを攻めるために、竹さんのフローティングを作りたいんですが、この記事の棒状の錘は沖縄では一般的に販売してるものでしょうか?
お店とか覚えておられたら教えていただけませんか?
よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
最近多忙にてブログの方も放置しておりチェックが遅れて申し訳ありません。
最近のエギング事情には疎いのですが、
和歌山でもなかなかポイントに入れなかったりするんですねΣ(・□・;)
お問い合わせいただいた棒状の錘ですが、
当時住んでいた沖縄の釣具店では普通に手に入りましたが、
今はあれからだいぶ経ったので正直判りません。。
メーカーとかもカンナはヨーズリ製だったと思いますが、
錘に関しては気にしてなかったので記憶に無く申し訳ないです。
ちなみに棒状の錘以外なら、ナカジマというメーカーから、
エギの錘部分だけを売ってたと思うので、
それを付けて後から削ったりしてやればいいのかなと思います。
もしくは、釣具屋に売ってるブッコミ用の平たい錘なども加工して付けることは可能かと思います。
YOUTUBEで「たかしの釣りキャン」というチャンネルの方がシャローのゴロタ場で、
昔の曳きエギングをやってる動画を結構上げてるので、
観てみると何か参考になるかも知れません。
フローティングのエギは使っておられないかもしれませんが。。
これから自分がやるなら市販のシャロータイプのエギの錘をカットして、
飛距離が必要なら飛ばしウキなんかを付けて遠投する方法なんかもアリかなと思ったりします。
南紀も地磯が沢山あって、深い所は磯釣りの人達が陣取っているので、シモリ点在のシャローを攻める為にはとブログを以前から読ませて頂いてました。
ナカジマのパーツは既に作っていまして、ギリギリ沈む位のはつくっていました。
北西の風と寒さで中々出撃出来ないので、春イカに間に合えばと削り出すとハマりますね(笑)
お返事待ってる間に、色々考えてホイルバランスのウエイトを貼り付けるのはどうかと取寄せ中です。(笑)
取り付けの穴も掘らずに済みそうですし…
とりあえず4号サイズの桐、杉、ヒノキを削り終えたところです。
又 烏賊の記事がアップされることを祈っています。
ありがとうございました。